今回のニュースは、「AIが自分で支払いをする仕組み(x402)」にビットコインが加わった、という話です。
キャッシュレス決済サービス「Square」を展開する米Block社が、x402 Foundationに参加し、x402にビットコインのLightning(ライトニング)決済を追加しました。
「それが私たちに何の関係があるの?」と思われるかもしれません。実はここが非常に面白いところです。
Squareとは何か
Squareは、飲食店や小売店などで見かけるキャッシュレス決済のサービスです。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などを受け付けるために使われています。
つまりBlock社は、インターネットの世界だけでなく、実際のお店のレジや決済とつながっている会社なのです。
そこに「x402」がつながる意味
x402を簡単に言えば、AIが自分で料金を支払えるようにするための共通ルールです。
たとえば将来、「今日の夕食を注文しておいて」とAIに頼むと、AIがお店を探し、商品を選び、注文し、支払いまで行う。そこまで自動化される可能性があります。
人間がレジで支払う世界から、AIが人間の代わりに支払う世界へ。その方向に一歩近づいたということです。
ビットコインが入ってきたことの意味
今回さらに重要なのが、Bitcoin Lightningがx402に追加されたことです。
通常のビットコイン送金では、小さな支払いを大量に行うには速度やコストが課題になります。Lightning Networkには、速い・低コスト・大量の少額決済に向いているという特徴があります。
AIが将来、数円・数十円といった小さな支払いを大量に行うようになれば、こうした仕組みが重要になってきます。
将来、こんなことが起こるかもしれない
AIに「いつものコーヒーを注文しておいて」とお願いすると、AIがお店を探し、注文し、x402を通じて決済まで済ませる。人間はお店で商品を受け取るだけ。そんな世界も考えられます。
もちろん、現在の日本のSquare端末で、x402やBitcoin Lightningがそのまま使えるという意味ではありません。今回の発表は、その未来につながる決済インフラづくりが始まった段階です。
なぜ今回のニュースが重要なのか
これまでx402には、「AIがインターネット上でステーブルコインを使う仕組み」というイメージが強くありました。
しかし今回Bitcoin Lightningが加わったことで、ステーブルコインだけでなく、ビットコインもAI時代の決済手段になる可能性が出てきました。さらにx402 Foundationには、決済・クラウド・カード・ブロックチェーンなど、幅広い企業や団体が参加しています。
AI・決済・ステーブルコイン・ビットコインが、一つの大きな流れとしてつながり始めているのです。
まとめ
今回注目したいのは、ビットコインが「持っておく資産」だけでなく、「AIが使うお金」になる可能性です。
そして、Block社のように現実のお店の決済に関わる企業がx402に参加したことも大きなポイントです。今すぐお店でAIがビットコイン決済をするという話ではありませんが、人間がスマホを出して支払う時代から、AIが人間の代わりに支払う時代へ向けたインフラづくりが進んでいます。
これまで別々に見えていた、AI・x402・ステーブルコイン・ビットコイン・リアル店舗の決済が、少しずつ一本につながり始めています。今後も注目していきたい分野です。
出典:CoinPost
