今回は、「アメリカで暗号資産を持っていない人たちは、今どう考えているのか」という興味深い調査のニュースです。
全米暗号資産協会(NCA)が、暗号資産を保有していない米国人2,014人を調査したところ、59%が暗号資産に関心がある、または購入を受け入れる可能性があると回答しました。推計では約1億1,400万人にあたります。
さらにその中で、2026年中に購入する可能性が高い人は3,300万人以上とされています。
もちろん調査からの推計なので、3,300万人が実際に購入するという意味ではありません。それでも、まだ市場に参加していない人の関心がかなり高いことが分かります。
すでに米国人の約4人に1人が保有
別のNCA調査では、米国の成人の約4人に1人にあたる6,700万人以上が暗号資産を保有していると推計されています。
そして今回面白いのは、「次に買う人」がこれまでと少し違うということです。
これまで暗号資産というと、「若い男性が中心」というイメージが強くありました。しかし購入可能性が高い層では、女性が43%、また18〜34歳だけでなく35〜54歳も27%を占めています。
つまり暗号資産が、若い一部の人だけのものから、女性や中年層を含む一般層へ広がり始めている可能性があります。
では、なぜまだ買わないの?
ここが今回いちばん重要なポイントです。暗号資産を持っていない理由の第1位は「よく分からない」(48%)で、「詐欺やセキュリティが怖い」(43%)が続きます。
つまり、単に「暗号資産に興味がない」のではなく、「興味はある。でも分からないから怖くて動けない」という人が非常に多いんですね。
知識があるだけで約4倍の差
さらに興味深いデータがあります。暗号資産の購入方法について、「知識がある人」の購入意向は41%、「まったく知識がない人」は11%と、約4倍の差がありました。
暗号資産市場の次の成長に必要なのは、価格の上昇だけではありません。正しい知識と教育なんですね。実際、購入への不安を解消するものとして、「分かりやすい情報・教育」が最も多く挙げられています。
買う目的も変わってきた
購入を検討する理由を見ると、資産の分散が41%、商品・サービスの購入が26%、24時間いつでも資金を使えるが24%となっています。
つまり、「値上がりして儲けたい」だけではないということです。資産形成、決済、送金など、暗号資産を実際に使うことにも関心が広がっています。これは、ステーブルコインによる決済が広がりつつある流れともつながっています。
まとめ
今回のニュースでいちばん注目したいのは、「まだ持っていない人が、次の市場を作る」ということです。
米国ではすでに多くの人が暗号資産を保有しています。それでもその外側には、興味はあるけれど、知識がなくて動けない人がまだ非常に多くいます。
だからこそ、これから重要になるのは、「何を買えば儲かるか」だけではなく、「暗号資産とは何なのか」を正しく学ぶことです。これは日本でも同じだと思います。
市場が本当に大きくなるのは、一部の詳しい人だけではなく、普通の人が安心して使えるようになった時です。価格だけを見るのではなく、「世界で何人が暗号資産を使い始めているのか」という普及率にも注目していきましょう。
出典:BITTIMES
